うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

断片

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西日暮里にいつの間にか食べ物や雑貨が売っているモダンな複合施設ができていた。その中の本屋さんで買った短編集が不思議な話ばかりで編まれていたせいか、喋るヒヨコが出てくるおかしな夢を見た。大きめのぬいぐるみサイズでオレンジのくちばしをしていて饒舌なのだが、ある日、身動きひとつしなくなる。生き返らせる為には、遥か黒い上空に居る、同じ種族の四匹の仲間と接触をとらせなければならない。巨大な大砲の中に、死んだヒヨコを入れて打ち出す。以前お笑い番組でよく芸人が人間大砲と名うって飛ばされている企画そのものに、いつの間にかテレビカメラが入っており、アナウンサーがおもしろ可笑しく中継する背景で、ヒヨコが飛ばされる映像は何度もリプレイされる。可笑しくなってきて、ツッコミを入れようとするのだが何故か声が出せず、しまいには息苦しく、徐々にそれが起き抜けの金縛りであることに気がついて頑張って解いた。