うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

耳で餃子をつくる。

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春のえんそく 〜おやつは三百円まで〜

 

 スーパーマーケットで、裂けるチーズの新しい味を買って出たら、梅雨の

 日の大雨みたいになっていた昨日の夕方でした。

 アスファルトに叩き付ける水が白く帯状に見えて面白い。

 ちゃんと大きなビニール傘を持っていたので、そんな風に、信号待ちも余裕です。

 

 子どもの頃に比べ、激しい雷が減ったような気がします。

 パートタイムジョブとかで、地下に居る機会が増えて気がつかないだけかな。

 

 打ち上げ花火とか、大きな音が怖くて、ゴロゴロ鳴りだすと、

 部屋じゅうのカーテンを開けて準備しました。

 光った瞬間に、親指で耳たぶを耳の穴に押し付けるのです。

 大きな音が隙間から入り込まないように、ぎゅっと。

 ガラス越しの稲光自体も恐ろしいのですが、

 もろに雷鳴を聴いてしまう危険を回避するためには、やむをえん、という

 幼いながらの努力でした。