うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

戦慄

~あらすじ~ ランチの仕込みの際、タマネギをきらしていたことに気づいた、洋食屋店主のこうもり男。 意気揚々と街へ出るも、苦手な犬に吠えられて、昔のトラウマがよみがえる。 恐怖のかられて久々に全力疾走なんてしちゃったもんだから、息は上がるわ、口…

こうもり男のカフェ 3

~前回までのあらすじ~ 洋食屋のマスターであるこうもり男は、ランチの仕込みの最中で、タマネギをきらしていたことに気がつく。ひさびさに街を歩けば犬に突然ほえられてしまい…衝撃の急展開。 わん、わん!と、 「わ」に濁点をつけたような音で2度みじか…

こうもり男のカフェ2

はた、と気づき、こうもり男は普通っぽい服にきがえました。 マントと蝶ネクタイなんてしていっては、ライフ(最寄りのスーパー)で浮くにきまっている。 しましまの服を来た彼はまるで薄い胸に熱い情熱を秘めた青年のよう。 そういえば、街の地上を歩くのも…

こんなんできましたっけど~

その子はたち櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな 山之口アートフェア、無事終了いたしました。与謝野晶子さんのふる里である堺。 文学館やゆかりの地もたくさんあるそうな。 「晶子さんの家だった所(和菓子屋さんだったらしい)もすぐ近くなんだ…

こうもり男のカフェ

こうもり男は最近、きまぐれで洋食屋さんを開いています。 その前は熱帯魚ショップでした。 その前は名うての泥棒でしたが、 なんとなく日陰者めいた商売をするのが嫌になり、足を洗ったのです。 熱帯魚は最近の癒しブームに乗っ取ったのですが、 世話が意外…

海の男

知り合いの裁断士さんから肖像画を頼まれて、今描いています。 裁断士さん、の説明がまず必要ですよね。ここでは、靴を作るために必要な革を、型に合わせて切る職人さんのことをさします。 デザインによって色々なパーツが必要ですので、そのデザインごとに…

木馬で旅行

水泳の時間の後、耳にはいった水が抜けず、頭をなやませたことはないだろうか。 プールサイドでの終わりの体操の時に、「耳から水を抜く動作」というのがあるのだが、 けんけんしながら三、四回ずつ片耳を叩くだけなので、抜けるわけがない。 違和感の正体を…

雨の匂い

わかき子が乳の香まじる春雨に上羽を染めむ白き鳩われ 家で読売新聞をとっているのですが、月曜の朝刊に「歌壇•俳壇」という紙面があります。 読者から寄せられた短歌や歌を、著名な先生方が選び、評をしてくださる事も。 多様な年齢層の方々が投稿しておら…

everybody goes

イズミヤ、というスーパーの本店が近くにあります。 1階は食品売り場、2階は婦人服に寝具、などとさまざまなものが売っていて、 小学生のころは何かというと遊びにゆきました。 「どこ行くー?」「イズミヤいこっか」 といった感じ。繁華街のミニチュアの…

バルコン

パンケーキ、というと、ホットケーキより貴重なものに感じませんか? 村祭りの日にだけおかあさんが貴重なミルクをつかって焼いてくれるもの、だとかいう風に。 ホットチョコレート、というと、ココアよりおいしそうではありませんか?? バスの待ち時間に入…

展示したおしらせ

卯の花を小傘にそへて褄とりて五月雨わぶる村はずれかな/与謝野晶子 きょうは、友人の結婚式でした。大安で、とちゅう少し雨も降ったみたいですが、ガーデンでの記念撮影や、大きな窓から外光が射すチャペルの式の際は見事に晴れ。ほんとうに良いお日柄とな…