うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

こうもり男のカフェ

窓の外

※あらすじ こうもり男という種族がいる。夕暮れ以降になると自在にこうもりに変身できるが、 人間の姿をしている。彼らは一定の年齢に至るまでに、蝙蝠としていきるか、人として生きるか 決めねばならない。決めた後は、もう変身は不可能である。 その年齢に…

黄色とくろ

※あらすじ こうもり男 という種族がいます。 彼らは人間の姿をしていて、 夕暮れ以降になると自在にこうもりに変身できる。 ここに、洋食屋を営んでいる一人のこうもり男がいる。 これは、彼の半生にまつわるお話。 こ、で、やたら韻をふんでいますが、これ…

マンガ編4

~マンガ「きょうのミーたろう」~ つづく

マンガ編3

~前回までのあらすじ~ ベランダに紛れ込んできた猫を拾って育てることになったこうもり男の ペットと過ごすほのぼのライフ。

マンガ編2

~前回までのあらすじ~ ベランダに紛れ込んできた猫を拾って育てることになったこうもり男の ペットと過ごすほのぼのライフ。

※ここからはマンガでお楽しみください

~前回までのあらすじ~ 登場する種族 ◯こうもり男 人間の姿かたちをしているが、夕暮れ以降、自在にこうもりに変身できる。 しかしある一定の年齢(個人によってさまざま)にさしかかると、 普通の人間として生きるか、蝙蝠として生きるか決めねばならない…

西陽をうけていっそう朱いおひれは

~前回までのあらすじ~ 天涯孤独の身から、上京して数年が過ぎたこうもり男。 地味だが明るく適当な若者ライフを送っていたが、実はある決断を迫られている。 彼の属する種族は、ある一定の年齢になるまでに、こうもりとして生きるか、人間として生きるか …

フレッシュアイズ

~前回までのあらすじ~ たまねぎを買い求めに街へ出たこうもり男(現 洋食屋のオーナー) 彼の前に姿を見せた仇敵、猪野川は、彼の目の前でこうもりに変身して空の彼方へすがたを消す。 え?こうもりに変身?なんじゃそりゃあ~?? という疑問符が今ここで…

第二部のはじまり

ひとりの男がいた。 彼は、夕暮れを境に、自在にこうもりになることができた。 うまれつきそうだったが、 それが特殊なことであり、 まわりに存在する大多数は持ち合わせていない能力であることは、物心がついていく過程で わかってきた。 うまく喋れないぐ…

選択

~前回までのあらすじ~ きらしていたタマネギを入手するべく街へ出たこうもり男。(現 洋食屋のマスター) そこへ、ひょんなことから出会った天敵。最愛の妹を捨てた、猪野川。 憎しみの視線を向けつつも、どこか憎みきれない猪野川のたたずまい。 今夜、こ…

こがらし

~前回までのあらすじ~ 洋食屋の店主であるこうもり男は、ランチの材料であるたまねぎを調達すべく、街へ繰り出す。 ひょんなことからサバが食べたくなり、駆け込んだ定食屋で昔の仇敵に遭遇。 勝負を挑むもあっさり断られ、行き場をなくした怒りの矛先やい…

怒り

※前回までのあらすじ ランチの仕込みに必要なたまねぎを調達すべく、街に出たこうもり男。(現職、洋食屋のマスター) 思いがけずたべたくなったサバ缶を求め、すべりこんだ定食屋で果たした忌まわしき再会。 彼の妹を捨てた男、猪野川が、不敵な笑みをうか…

戦慄

~あらすじ~ ランチの仕込みの際、タマネギをきらしていたことに気づいた、洋食屋店主のこうもり男。 意気揚々と街へ出るも、苦手な犬に吠えられて、昔のトラウマがよみがえる。 恐怖のかられて久々に全力疾走なんてしちゃったもんだから、息は上がるわ、口…

こうもり男のカフェ 3

~前回までのあらすじ~ 洋食屋のマスターであるこうもり男は、ランチの仕込みの最中で、タマネギをきらしていたことに気がつく。ひさびさに街を歩けば犬に突然ほえられてしまい…衝撃の急展開。 わん、わん!と、 「わ」に濁点をつけたような音で2度みじか…

こうもり男のカフェ2

はた、と気づき、こうもり男は普通っぽい服にきがえました。 マントと蝶ネクタイなんてしていっては、ライフ(最寄りのスーパー)で浮くにきまっている。 しましまの服を来た彼はまるで薄い胸に熱い情熱を秘めた青年のよう。 そういえば、街の地上を歩くのも…

こうもり男のカフェ

こうもり男は最近、きまぐれで洋食屋さんを開いています。 その前は熱帯魚ショップでした。 その前は名うての泥棒でしたが、 なんとなく日陰者めいた商売をするのが嫌になり、足を洗ったのです。 熱帯魚は最近の癒しブームに乗っ取ったのですが、 世話が意外…