知り合いの裁断士さんから肖像画を頼まれて、今描いています。
裁断士さん、の説明がまず必要ですよね。ここでは、靴を作るために必要な革を、型に合わせて切る職人さんのことをさします。
デザインによって色々なパーツが必要ですので、そのデザインごとに作られたタガネを用います。
おっと、それは良いとして、
その方の肖像がなかなか完成しません。光と影がうまく使えず、恐い顔になります。
小磯良平とか、昔の洋画家の画集とかを見ながら、
自分の画力のつたなさにほとほと閉口してしまいます。
こんなことをしているうちにも、描かねば。
風立ちぬ。描かねば。
ちょっと前に何気なく目にしたテレビの画面で、
安藤ミキティーが練習中に涙してしまっていると、
コーチみたいな女性の方が、
「泣く暇があったら踊りなさい!」
と異国の言葉で言い、
それを受けたミキティーが間髪いれず、反射の行動のように、
腕をすーっと上げて、泣き顔のまま踊りに入ったのがとても印象的でした。