見かけない

ムービマン

　近所のスーパーの入り口右手に立っていた、ポップコーンマシン。

　子どもがよじ登れそうなサイズの、つるつるした人型ロボットで、

　アメリカのお兄さんっぽいデザインでした。

　コインを入れると、ぽんぽんと、体内で製造してくれます。

　出来上がるとお腹の辺りにある切れ込みがパカっと開いて、

　紙カップに入った熱々のポップコーンを取り出せる仕組み。

　夕飯前の薄暗い時刻のせいかコウモリが低空飛行していましたが、

　この大きな笑顔のマシンのせいで、怖くなかった。