うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

強運と生命力

  

f:id:umibodu:20191118195139j:plain

醤油さし

 中国調の醤油さしなど見ると、家では絶対使わないけど欲しくなります。

 

 

  『アラビアンナイト 上』(岩波少年文庫/訳:中野好夫) にシンドバットの冒険談

 が所収されています。

    嵐に巻き込まれるのは朝飯前で、 

 喰われかけたり、埋められて骨と皮になるくらい飢えたりと、

 心に深い傷を負うぐらいの恐ろしい目に遭います。

 仲間は、傍でばたばたと悲惨な死に方をしてゆきます。

 

 にもかかわらず、街に戻って不自由なく暮らしていると、

 怖かったのを忘れてまたもや旅に出ちゃうシンドバット。

 

 

    商売が目的なので半分は仕方無いが、行く先々で宝物にありつく為

 お金は持っていて、積極的に出てゆく必要は無さそう。

 途中で彼自身も反省するくらい、懲りません。

 

 

 航海の度に危ない目に遭うが、なんとか助かるので、

 この人は運が良いのか最悪なのかどっちなんだろう。

 と、初めて読んだ時に考えたものでした。