中国調の醤油さしなど見ると、家では絶対使わないけど欲しくなります。
『アラビアンナイト 上』(岩波少年文庫/訳:中野好夫) にシンドバットの冒険談
が所収されています。
嵐に巻き込まれるのは朝飯前で、
喰われかけたり、埋められて骨と皮になるくらい飢えたりと、
心に深い傷を負うぐらいの恐ろしい目に遭います。
仲間は、傍でばたばたと悲惨な死に方をしてゆきます。
にもかかわらず、街に戻って不自由なく暮らしていると、
怖かったのを忘れてまたもや旅に出ちゃうシンドバット。
商売が目的なので半分は仕方無いが、行く先々で宝物にありつく為
お金は持っていて、積極的に出てゆく必要は無さそう。
途中で彼自身も反省するくらい、懲りません。
航海の度に危ない目に遭うが、なんとか助かるので、
この人は運が良いのか最悪なのかどっちなんだろう。
と、初めて読んだ時に考えたものでした。