アガサクリスティーの本を読んでみたくなり、ブックオフで買ったところ、なんと、知らないゲームである「ブリッジ」のルールが、内容に深くかかわってくるではありませんか。もしやと思いつつ解説をめくる。すると、やはりルールを簡単に説明してくれていたのです。やさしい文章と図で。ここまでしてもらっては、「数ある著作の中で何故こちらを選んでしまったのか。」と、嘆いてばかりもいられません。食後にブリッジが出ないお家のお呼ばれには出かけません、と言い切る、作中のご婦人(*)とまでは行かずとも、時間のあるひとが四人集まったときに、「ブリッジでもどう?」なんて誘えるぐらいには理解したいものです。
(*)…「ひらいたトランプ」(ハヤカワ文庫)に登場するロリマー夫人。