応量器、という品物を『はっとする味』という本で知りました。
大きさの違ういくつかの同じ形を、入れ子構造にしまえる器のことだそうです。
ちょうど食器が欲しいけどあまり物を増やしたくないのでこれは良い。
むしろ、置物としても可愛らしいマトリョーシカ を
食器がわりに使ってみたらどうかと思いつきました。
小さいものはぐい呑みと小鉢、大きいのはサラダボウルになりますし、
中くらいものには味噌汁が入ります。
時には原産国ロシアへ愛をこめ、冷凍庫で冷やしたウォッカに魚卵、
ボルシチと決め込みます。
陶器なら水分にも強いし。
きょうは十三日の金曜で十五夜だから、と、ベランダで月を眺めつつDVDを
つけ、はらはらするシーンになった時だけ画面の前に這い寄るやり方、
と、同じくらい贅沢で一石二鳥!
○『はっとする味 -買えない味2-』(平松洋子 著/筑摩書房)