植物や虫を描く時によく参考にする小さい図鑑がバラバラになってしまいました。
大きさも頁数も、現代の新書サイズとボリュームがありながら
定価は180円、という時世に発行されたものだし、
古本屋さんで入手した時もメモや下線が随所に見られる程
使い慣らされているものなので無理はありません。
ひらがなが多く、こども向けにつくられたものなので個々の説明は簡単です。
「ばかがい」については「いつも赤くて長いしたをだしている」という記載があり、
「水の中にはなすと、からだをのばして美しすがたになる」という
「あおうみうし」の項目なども、
ところどころ彩色された挿絵とともに想像力をかき立て、
おはなしの一部を読んでいる気にさえなります。
紙がひとりでに朽ち果てるぐらいまで諦めずに使いたい本です。