うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

映画「月」

        

辺見庸さん原作の映画「月」(相模原障害者施設殺傷事件が題材)を観ました。モノローグや現実と幻ともとれない描写で構成されている書籍です。映画でどう表現するのだろう、残酷で痛そうなシーンが多いのかな、ずーんと気持ちが沈まないかな、と、いろいろ心配しつつ向かった先は新宿バルト9。オリジナルであると思われるエピソードの中で事件が取り上げられているため、フィクションであり、原作とは全く異なるものになっていた。違和感は覚えたものの、著者の作品に出てくる様々な文章をイメージしたであろうシーンが、ちょこちょこ登場するという演出には、「あ!これはあの本の中のあの部分だ…!」すこし嬉しくなったり得意げになったりします。妻役を宮沢りえさん演じる夫婦が、朝食を食べているシーンが何だか心に残りました。それにしてもバルト9、近いのに初めて来て、駅からほぼ直結、世界堂もすぐ傍という立地にびっくり。これは頻繁に来ないとなあ。出不精の解消にも持って来いでロードショウ。(韻🐾)