うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

罌粟の花

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むかしっからありそうな文房具屋さんに入る。蛍光灯の下、ガラス越しには店主の顔が気難しく見えたが、笑顔で迎えてくれた。「練り消ゴムありますか。」「‥あるよ!あるけどおもちゃのじゃないよ!」と、下のストッカーから取り出して見せる。あるだけ求めると、2つだけだった。陳列されていないし、あまり買う人居ないのかしら、消しカス出なくて便利なのに。そしておもちゃの練り消しは今も小学校の間で流行っているのか。みんな机に穿った窪みの中で餅つきみたいにして遊ぶのだろうか。

画像とタイトルは横光利一氏による同名の短編(『機械・春は馬車に乗って』/新潮文庫 所収)を参考にしました。生涯ヴァイオリンを弾きながら旅を続ける一団が出て来て、音色を聴いてみたくなります。