遅くまで開いているはずのお店も閉まり、
歩いている人も、走る車も少ない。
ひっそりと暗い青色に沈んだ建物の屋根の上を、寝ているみたいに横向きになった三日月がおぼろに浮かんでいる、大みそかの夜。
酔いとダウンジャケットのおかげで寒さも感じていないように千鳥足の二人組を追い抜くと、
ねえちゃん~、などと声をかけられるのも嫌ではなくて、
ほろ酔い心地をおすそわけしてもらったかのように感じる。
時計の針が零時をさして夜が明けると、お正月の空だった。
道行く人も家族連れが目立つ。
お休み中ののんびりした足取りに、こちらものんびりしながら過ごしているのだが、
時間の進み方だけはいつもどおり駆け足だったようです。
クリスマスのきらめきヨーロピアンモード→打って変わって純和風のめでたいお正月気分
が終わると、これから春へむかってカルカン猫まっしぐら。
春、といえばなぜかあせる季節です。
パーカーなどで過ごしていると夜は凍えてしまい、かといって昼間は汗ばむほどの陽気。
そんな不安定な気候すらも、春風とともに「何かあたらしいことをはじめなさい。」とか、「薄着になる前にやせなさい」とか囁きながら背中を押してくる。
変に16時間くらい眠ってしまう休日をなくすため、規則正しい生活を心がけます。