海坊主の家で購読している読売新聞に、ときどき「空想書店」というコラムが載っていて、その日のコラムニストが自分の理想の書店を語ったり、本の魅力を独自の目線で語るといった内容です。
今週の日曜は歌手のjujuさんの文章が載っておりました。
空想書店というタイトル、と、クラシックな字体に心をかきたてられ、自らも考えてみたのがこちら。
その1:物々交換の書店
本に値段はついておらず、ほしい本があれば自分の持っている本と交換してもらえる。
貴重なものだったり、店主のお気に入りだったりするとなかなかそれに見合った価値のものを用 意するのはむずかしい。もちろん、取引は冊数が同じでなくても成立する。一冊にあたり、こち 亀1~100巻で支払う、ということだってある。
その2:BookBAR
書棚が設置されているバーという意味にはあらず。書のかわりに酒をあたふるところ也。
文字が人の心を酔わせること酒のごとし。
その3:パラレル本屋さん
既にあるお話とは違った結末が用意されたものが、いかにも本物らしく、なにくわぬ顔で売られ ているお店。夏目漱石の「こころ」という作品であれば、「主人公が自分のお嬢さんに対する心 情を告白していた場合。」のお話がきちんと装丁されて置かれている。
作者は、本人かと思われるほどに文章や感性が似ている人が書いているのでまるで別バージョン があったかのようなふしぎな気持ちにさせられる。
おわり