「大そうじ」というものへの自分のモチベーションの低さにびっくりします。
よけいなものは捨てているはずなのに、なぜかものが減りません。
台所にもっていかなくちゃいけないもの、とか、筆箱になおさなきゃならないもの、とか、洗濯しなきゃいけない服、などの微妙にちがう分類にぞくするものが、自分の周囲にたまってゆきます。四面楚歌のような気分です。
一生かたづかないのじゃないかしら、とぼんやり途方にくれているうちに眠くなり、床の上でごろごろしているうちに寝てしまいます。痛いからだと重い頭に悩まされながら目をさますと、とっぷりと日は暮れ、さらに呆然とします。
きっと名前がいけないんだわ、と、
「大そうじ」
にかわりなるものを考えてみます。
「大かたづけ」「さっぱり運動」「部屋へやすっきりん」
無意味です。よけいな脳みその運動をしたせいでさらに掃除の気力がへっただけ。
こうなったらもう、そうじレンジャーが現れてくれないものか。
むしろもう普通のおっちゃんの格好とかでもいいから。
そして私にきっぱり言ってくれないものか。こんなことをしている間に腰をあげてかたづけろよ、と。
おわり
しかし掃除はおわらない