今、うちにテレビが無くて、
最近の流行とか、歌とかお笑いとか、ぜんぜんわからないわ~
という話をよくします。
けれど、思い返せば私とテレビの間にあるのはいつも、再放送でした。
夕方、16時からのトレンディドラマや、アニメ『北斗の拳』。
今の時期だったら、朝9時30分からの「夏休み子ども劇場」は、ラジオ体操一回も行かなかった海坊主に
とって、早起きの理由となるお楽しみイベントでした。
特に好きだったのは『GS美神』のオープニング映像の格好よさや、『地獄先生ぬ~べ~』
で時たまぶちあたる、本当に恐ろしい話。これは『日本昔話』にもいえることですが、
見るのを後悔したり、本当に子ども向け放送してよいのか?って疑問になったりするくらい
ぞっとするものがある。
逆に、もっと昔の『ハーイ、あっこです』などは、ただアニメの絵柄が可愛くない、という理由で
気持ちがあがりません。今見ればおもしろいのでしょうけど。
夕方の『王様のレストラン』は、ランドセルもなおさず、着替えもせずに、
台所の椅子にいち早く陣取って鑑賞しました。
子どもながらに身に応える、学校での人間関係ストレスや、
体育の授業で流す汗、忘れ物をしちゃった時に気がついたときの冷や汗、が
微妙に染み付いたブラウスの感触を、不快に感じつつも
見入ったのを覚えております。
ともかく、リアルタイムで放映された音楽番組やお笑い番組の話題についていけないのは、
今も昔もいっしょでした。
芸人のギャグは、当人がやっているのよりも先に、
他のひとが真似ているのを先に見ることがほとんどです。
※例 だめよ~、だめだめ
そういう時は、なんとなく知った風に面白がっている反応を返しますが、
目がわらっていない、という表情はまさしくこのときの海坊主ではなかろうか。
おわり