毎日いろいろ経験しすぎて描くのも書くのもおいつかないので、
順番きにせず忘れないうちにどんどん書き留めます。
きょうはオペラ座に行きました。そうです、オペラの上映を見に行ったのです。
オペラ座というと、シャンデリアが落ちて来てカルロッタが殺されちゃったりしないか
って心配しちゃいますが、大丈夫です。
ポーランドはカトヴィッツの、ビェトムという街の劇場。
入場すると、内装がとても美しく、
写真やテレビでいつか見たような光景が目の前で繰り広げられることに、
まず感動してしまいました。
立ち見席といえど、カジュアルすぎる格好は避けて、という
ガイドブックの忠告を、なぜか無視してしまった私。
肩の出た黒いワンピースの女性や、スーツに蝶ネクタイのおじさま、個性的かつエレガントな
衣装に身をつつんだ老婦人を目にして猛烈に後悔。
やはり、ドレスアップしてゆくべきです。
背の低い変なアジア人がまぎれこんでしまった、
という気分になります。
舞台は有名な「カルメン」。
全編フランス語で、モニターに表示される字幕はポーランド語なので、さっぱりわかりません。
けれどもあらすじは何となく知っているし、
知っている曲がたくさんあるので充分に楽しい。
カルメンの足を組み替えたり、髪をかきあげたりする姿がセクシーで、
こりゃドンホセじゃなくても惚れっちまうわな、と納得。
ポーランドで声楽を学んでいる日本人女性のMさんとご一緒したのですが、
その方の先生が出演している舞台でした。
なので、なんと終了後、その先生と、カルメン役の女性と、
一緒に記念撮影までしていただけたのです。
オペラに関する逸話もお聞きできて、
予期し得ない贅沢な一日でした。
また、一緒に舞台を見ていた、同じく声楽を学ぶポーランド人女性。(アーニャさん)
彼女とMさんの会話も楽しい。
アーニャ「あのドンホセは太り過ぎよ❗」
M「でも、やっぱり少し太めの方が、声量が豊かになると思うわ。」
アーニャ「少しならいい、でもあれはダメだわ。歌手っていうのはスポーツマンと一緒
なんだから。あれじゃ、足腰がだめになっちゃう。」
M「でも太っているように見えるけど、あの下は筋肉なのよ。」 云々。
おそらくアーニャの好みのタイプはスキニーな男性なのだわ、と勝手に思ってしまった。
行きは、トラム(路面電車のような乗り物)が動いていなかったし、
帰りは途中で止まっちゃいました。
けれど、やってきたバスに乗り込むと、おうちまで戻れました。
トラムが途中で止まった理由も、そのバスに乗ったら本当に家の最寄りまで着くのかも
わからなかったけど、ちゃんと帰れたので良しとします。
まあいっか、の精神は、危険ではありますが役立つこともあります。