いっとき、三日月を左向きにする癖がありましたが、
当時のドラマのワンシーンがきっかけで、右向きも描くようになりました。
ある画家の遺した絵について議論している男女。
そのうち一枚に、実は別の人物の作品でないかと疑いがかけられている。
「わたしはこの絵が、違う作家のものだと思う。」と、女。
「やっぱり、サインが無いから?」男が答える。
「ううん、月の向きが違うから。」
三枚の絵の中では全て三日月が出ているが、女が指差したそれだけ、
たしかに向きが違うのだ。
『モナリザの微笑』というタイトルだった気もしますが定かではありません。
テレビはなんとなく点いていて、せりふを聞き流す最中、ハッとして
ちょっとだけゾッとしました。
小さい頃に観た映像や文章にはかなり影響を受けている、
と、最近ちらほら気付かされます。