うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

♪あのちーへいーせーんー

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 カッパドキアが気球で有名ってしらなくって、
 別にそないに乗りたくないし…と、パッケージに含めていなかったのですが、現地ガイドさん
 に手配してもらって結局乗りました。
 
 パックのホテルは洞窟スタイルで、ジェットバスもあってリッチ。グレースケリーの気分でした。

 
 ユルギュップってところで降りなきゃならないのにギョレメまで乗ってしまって困っていたら、
 トルコ人カップルが助けてくれました。「トルコの人は優しい」ってやたら聞くので、そんなん
 人によるやろってひねくれてたら、
 本当にほんとうに優しい人が多いです。
 
 このブログを書いている今日も、道に迷ってホテルに帰れなくなり、そのへんに居はった
 バンドマンみたいな兄ちゃんたちに尋ねたら、
 知らないからって、店の人に聞きにいってくれた上、ホテルまで連れてってくれました。
 (多分英語を話さないため、口で説明できなかったから)


 夜行バスの中で隣に座った、スカーフを巻いたおばさんは、
 海坊主が娘くらいの年代だからなのか、「いいからあたしの膝枕で寝なさいって。」
 のようなことを、トルコ語で言ってくれた上、
 プリッツみたいなお菓子くれました。
 
 バスストップではチャイをごちそうしてくれて、
 成り行きで、その辺に居はったお兄さんも同じテーブルに。
 私がおばさんに英語で話そうとしたため、
 彼女が、トルコ語も英語もできそうな感じの彼(近くのテーブルに居た)を呼び寄せたのです。
 
 シリアから来られたらしいです。今戦争で大変やねん、って言っておられました。

 「英語はなされへんねん。日本語と英語以外、なんか喋られへん?アラビア語は?」
 
 「話せる筈ありませんやん。あ、『有り難う』と『こんにちは』だけ言えます。」

 みたいな会話が、英語とトルコ語をまじえて繰り広げられました。
 たぶんあの場で三人に共通していたのは、同じ瞬間にチャイを飲んでいる、と
 いうことだけだったと思います。
 
 睡眠薬強盗に気をつけるため、人から勧められた飲み物や食べ物を容易に口にしない、
 
 という決意はどこへいったのでしょう。
 


 旅行の七不思議のひとつとして、「優しさに敏感になる」というのがあります。
 家族とか友達とか、日本で優しい人は明らかにたくさん居るのに、
 それには感謝することが無いのです。旅先でちょっと触れた優しさには
 すごく感動するくせにねえ。



 たまたま無事ですが、どうしても不用心な性質なので、今後は気をつけます。