うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

予感~点々と取り巻く黒いものの正体がわかり、わたしはそれと仲良くすることにした。~

イメージ 1

 「こわい」

 というのは時に褒め言葉になると思います。 
  
 しし座流星群の際に無数に流れる星だとか、
 林間学校の肝試しのかえりに見た、ぼうっと光る蛍だとか、
 式の際の花嫁さんの美しさだとか、
 思いがけぬひとからの連絡だとか。

 
 好きだとか素敵だと感じさせる前に、これらの物事は
 背筋がぞわっとするような恐ろしさを促しました。

 むかし剣道をやっていた時に
 弱小だった海坊主に対して、ある一人の先輩がこうおっしゃいました。

 「海坊主さんは剣道が下手だ。けど、初めて構え合った時、なんかこわかった。」

 
 決して喜ぶべき出来事では無いのかもしれないが、
 なにかわからない嬉しさがこみ上げてきたものです。

 なので、帰省の際、
 姪っ子に、怖いと言って泣かれたと言って、自分は気にしません。