オンディーヌ
オンディーヌ、という、オペラだかバレエか忘れましたが、
そんな物語があるそうな。
うつくしい半魚人の娘が人間の王子に一目惚れします。
どうしても王子をわすれられない娘は、海の魔女に頼んで人間に変身
させてもらう。
魔女は言います。「もしお前が王子と無事に結ばれなかったら、王子は
死ぬ。そして、お前は王子のすべての記憶を忘れてしまう。」
人間の姿になった娘は王子のもとへ行きます。
娘のあいらしさに惹かれる王子。しかし、間もなく王子は他の女性と恋に
落ちます。
魔女の約束どおり、王子は絶命し、娘が半魚人に戻ったときには、彼について
何も覚えていない。
ふと、浜辺に横たわる王子の亡骸を目にして、娘はつぶやく。
「まあ、うつくしい青年が死んでいるわ。
彼がもし生きていたら、わたしどんなにこの人を好きになったでしょう。」
おわり
なんかとてもロマンチックな話で、似ているけど、アンデルセンの
人魚姫よりも好きです。