きんぎょが、飼っているきんぎょがもう三年も生きているんですよ。
から始まり、きんぎょトークになりました。久々に、高校時代の先生をはさんでの飲み会の席です。
「不思議な事に入れる水槽にあわせて身体が成長するんだよ。家にあった大きな水槽に入れたら、このぐらいになったもん。」
先生が、開いた手と手で鮒ぐらいの大きさを再現しました。
「ほんと、したたかな生き物ですよね~。」
と盛り上がった帰り道。ふと、思いついたのです。
と、いうことは小さな器に入れたら小さくなるんだろうか…・
そんなわけない、けれどもきんぎょには都市伝説的な奇妙な話がつきもの。
冬に池の中で凍っていて、身体ごとまっぷたつに割れちゃったのに、もとどおりくっつけたら春になると元気に泳いだ。
とかです。
内蔵の構造とか考えたら明らかにありえないことでも信じさせてしまう彼らの神秘。
わたしは試しにきんぎょばちに入れました。
ひらひら、揺れる尾ひれが水とガラスの中でうつくしく見えます。
三日ぐらいしたら、なんだか小さくなった気さえします。
味をしめて、今度はビールジョッキに移してみます。
なんじゃ、せまいなこれ!と、不自由そうにするも、住めば都といったふうな感じで、二日もすると居心地よさそうにまたひらひら。
心なしか…いや、確実に小さくなっています。
次はもちろん、ワイングラスです。
そんなこんなで、月日が経った今、
砂時計の中で飼っています。
砂が、川の中の砂利の役割を果たし、
インテリアとして素晴らしい。
少し持て余していたわたしにとっては嬉しいことだし、彼らも突然寵愛を受けてハっピッピ☆
この秋はいいことありそうです。
おわり
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