うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

七藝の青年

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つい先日、洗濯ものを入れて畳んでいたときのこと。


暑くてからっと晴れていたので、もうぱりっぱりです。
お日さまの匂いを存分にすいこんだ衣服たちを適当な形に折っていると、ぽろりと、何かが落ちました。

思い出?…そうではありません。てんとう虫です。ごく小さいのであまり見えませんでしたがおそらく赤ではない。黄色地に黒、とかだったのではないでしょうか。


驚きましたが、日中の明るさも手伝ってそこまで恐怖を感じぬまま、

落ちた辺りを探したのですが、いません。

洗濯物たちに付着している可能性も考えつつくまなく探すものの、姿が見当たらないのです。


ベッドの下や冷蔵庫の中など、そんなところにはおらんやろ、という所まで見ましたが、
あら不思議。


彼(彼女?)は、こつ然と姿を消していたのでした。



いやだなあ、知らずに踏みつぶしてしまったりしたら…


そんな心配は的中せぬまま

数週間が過ぎたある日。


きょうは何をきていこうかな~と箪笥の引きだしをあけた私の目に、衝撃的な映像がうつったのです。


じぇじぇじぇ!!!私があまちゃんなら、こう叫んでいたでしょうし、

いつびっくりする?いまでしょ!!

かの有名な塾講師ならすかさず口走ったでしょう。


けれども半沢直樹に心酔していたならば、わけもわからないし脈絡もないけど、

「倍返しだ!!!」て顔をしかめたかもしれません・今年の流行語大賞、一体なにになるでしょうね?




とにもかくにも、引き出しの中にしまわれた洋服たちがぜんぶ、水玉もようになっていたのです!

ジーンズからブラウスまで。ドットの大きさは大小さまざま。かわいらしくし上がっているものもあれば、明らかにおかしいでかすぎる水玉もあります。


てんとう虫の呪いかとも思いましたが、
もしかすると、命を助けてくれた恩返しかもしれない。


新しい服を買うお金もないので、仕方なく上下水玉コーディネートを幾日かつづけたところ、

「やよいちゃん」「みすみずたま」などのニックネームがつきました。


キャラが薄いというのをひそかに気にする私にとってはこれは嬉しいことです。
世の中おわりよければすべてよしですね。



おしまい


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