家から歩いて6分くらいのところに、それはふるーい古本屋があって、閉店セールとかで100円均一を開いています。
棚もワゴンもなく、大きな書物も無造作に床につまれており、照明も暗い。ちら見したところ、おっちゃんがせまい店内に一人座っているもよう。
入りにくい雰囲気はあれど、こういう場所にこそ掘り出し物が…
と期待をふくらませているのに、入りたい時に限って閉まっているのです。
どうやら不定休のそのお店が開いている傍を通るのは、急いでいる、とかなんかの理由で入る気がない時だけ。
切ると幸福になる、といわれる木を切ろうとしているきこりの前に、その木が現れるのは斧を持っていかなかった時だけ。
というアニメ日本昔話の一話を彷彿とさせる摩訶不思議な現象。