ボトルオープナー
みなさんは勘違いをしたことがありますか?ありますね。
そしてその同じ勘違いを、幾度となく繰り返して自分の学習能力の乏しさを嘆く、という経験はあるでしょうか。
きょうはそのうちの二つを紹介します。
その一 ~ミニクロが食べたい!~
中学校の購買部は、昼休み以外の休み時間に欲しいパンの名前を専用の袋に書いて渡し、お金を払ってひきかえ券をもらう→昼休みに券を持って購買部へ→事前に書いた袋に入れられたパンを受け取る
という制度でした。
海坊主はずっと、ミニクロワッサンを食べたかったのです。
なのになぜか、袋に「チョコデニ」と書いてしまうのです。
ミニクロワッサン、略すとミニクロは、中に板チョコの入った小さなクロワッサン。サンマルクカフェのチョコクロとよく似ております。
しかし、受け取った袋を昼休みに開けてびっくり、ペースト状のチョコが練り込まれたおおきな渦巻きデニッシュが顔を覗かせているではありませんか。こんなのうそだ!まちがいだ!
と思ってよく見ると、たしかに「チョコデニ」と記入されてあります。
これでは、「チョコデニッシュ」を求めていたと思われても仕方があるまい。
イントネーションが似ているのと、
ミニクロの外観が、どうしても「チョコ」という名詞を想起させてしまうという二点から、
このような間違いを犯したのでしょう。次はちゃんと正しい名前を書かないと…
と決意をしながら、その後三回以上も同じ間違いをやってのけたのでした。
その二 ~井上はいのうえでも~
井上ひさしさん、という作家さんに興味があって、たしか新聞の書評がきっかけだったと思うのですが、
本屋さんへいったところ、ありました、古本のワゴンに何冊か。
運がよかったわ、と鼻歌まじりで四冊購入。
へえ~、こんなお話も書いてるのね、と読み始めたら、なにかがおかしい。思っていた文体と全然ちがう、と何気なく表紙を見ると、
ひさしさんではありません。井上靖さんの著書だったのです。
もちろん井上靖さんもものすごく偉大な作家さんで、しまった…と思ったのは初めだけ。
結果的には満足したのがいけなかったのでしょう。
言うまでもなく、再び ひさしさんのつもりで靖さんの著書を購入してしまったのでした。
頭ではわかってるんだけどなあ。
おわり