うみつづき、陸つづき -押海裕美ブログ-

思いついたことが、消えないように絵や文にしました。

2020-01-01から1年間の記事一覧

squid blue

かけ声と共に、家の前までイカ売りがやって来る。山と盛られたそれを、どんぶりご飯にかけて掻きこむ毎日。もうイカなんて見たくも無い、と、思っていたが、近頃になって時々食べたくなるようになった。____ 知人の方から聞いた朝ごはんのお話。

木曜ブログ劇場

デカダンス decadance(仏) 退廃・堕落。文芸上は一つの文化の末期的現象としての虚無的・放蕩無頼的な傾向を言う。[浜島書店 常用国語便覧 ] 今夜は、フランスの巨匠、デカダンス監督作品の初公開です、待ってました。髪も洗わぬうちから、目やにもついてま…

こはだか

岡本かの子 さんの「鮨」という短編がとても好きだ。志賀直哉 さんが書いた「小僧の神様」といい、お鮨には、美しい物語を生む要素が備わっているようだ。小学校へ上がったばかりの頃、「おどり」を注文して親と大将に驚かれ、回転寿司屋では2貫入り20皿をた…

紫陽花レール

〆切り目前に、作品をコンテストに応募することができた。心軽く、最近あった楽しいことが鮮やかに蘇る。知人の運転するバイクに乗せてもらう機会があり、ビュンビュン風に煽られ、真空状態の部屋に閉じ込められた魚人みたいに鼻水まみれで、曲がるときは上…

コピックを間違える

まだ明るくならないうちに歩くと色々な音がする。オケラなのか、ジーという大きなノイズ、湖の近くではウシガエルが喉を鳴らし、植木鉢のすずらんからは、りんりんと聞こえてきそうである。この時期は湿気や咲く花の色のせいで景色全体が青っぽくなるのが良…

いつも

タチアオイ 何年ぶり、とか、久々に美味しいもの食べた、と聞くけれど、それは初めてと同じくらい貴重だ。 曇り とても多く 光と呼ぶまでには心もとない上でのこと

センセイの机

てんびん座なのだが気に入らなかった。静物の中でも具体的なイメージが無く地味だ。しかし中学校で質量の単元の際に出たテスト問題は面白かった。分銅の使い方で正しいものを選べ、という設問に、「分銅を紛失する」という不正解の選択肢があったのだ。誰が…

ランプブラック

いろんな感じで黒くなる。

インドのとらがり

海坊主はカッコウの役をした。海坊主というのはブログを書いているじぶんのことで、学芸会で「セロ弾きのゴーシュ」を演じた際のお話だ。ゴーシュが山猫を撃退する時などに弾いた曲名だ。ブログのタイトルとなっているのは。きょうは倒置法を使ってみている…

アザレア

コンクリートゴロゴロ 夜道を歩いていると、前からきたひとがニヤニヤしていたのでビクッとなって僅かに身を避けたら、彼がやってきた方向で猫がくつろいでいました。じぶんもニヤニヤした後、ちょっと恥ずかしくなりました。

グラナパダーノ

食文化の豊かさから、四本足のものは親と机以外食べない、と尊敬を込めて揶揄される中国。チーズでできたテーブルでチーズを食事しているこの猫ははたして四千年の文化を越えたといえる。

天のものなる

トパアズ色の香気がたつ その 天のものなる檸檬の汁は ぱっと貴女の意識を正常にした どんどん近眼が進んでゆく毎日かゆい目を一滴で健康にしてくれる目薬は無いものだろうか。先程、めっちゃ可愛い猫が現れてニャーアとすり寄って来た。三毛とサビの中間と…

雨の日は出窓でパーティーを

せっかくのお休みに生憎の天気でしたがこんな日は出窓の出っ張りに腰掛けて食事を拡げましょう。しとしと音が感じ良く雷も光ってハラハラします。雨や違うものも時たま入ってくるかもしれません。晴れておっても、テーブルが画材で散らかっている時などこの…

地震速報

シネコン・ルナチック 時に揺れそのものより怖い。そもそもあんな直前に知らされたところでどうしようもないし、恐怖心が徒らに煽られるしで、役に立つことがひとつもない。心臓が丈夫で無い方や、年輩の方にとってはお正月の餅くらい危険だが、この音によっ…

ラムネこ

プラスチックキャップが付いてなくて全部ガラスでできていた以前のラムネを飲んだことが何度もある筈なのにどんな感じになっていたのか思い出せぬ、と、淡い記憶を頼りに描いたら炭酸だけに色も泡あわ、でなくて、淡あわになってしまった。

アメリカのハイスクールダンスパーティー

ラムネ 今年は縁日も無いのかと思うと少し寂しい。猫の額くらいの神社にまつわる催しだったがそれはそれで賑わっていた地元のお祭り。個人営業のひなびたコンビニエンスストアでさえ原宿の雑貨屋並みに賑わっていたのが、あの二日間の特別感を表していました…

こわくて出られない

チャイハーネ マンションの周りに植物が多いせいか、一階の廊下を苦手なタイプの虫が歩いていました。ちいちゃい時は平気で触っていたのに、いつからこんなに嫌になったのか。もう本当にゾッとして恐くて仕方がありません。また遭遇したくないので部屋からも…

水先案内

きょうは夕立みたいな雨が降ったのに全然暖かくならなくって夏が恋しい。 砂糖水で絵の具を溶いたら西瓜とりんご飴をうまいこと塗れるかな。

漫画黒猫

1 2 3 4 5 6 7 8 ○エドガーアランポー著『黒猫』のオマージュです。 間違って物凄い辺鄙なところに引っ越してしまったが、よく見ると前の線路は江ノ電のようだし可愛い野良猫も住んでいるようであった。降る落ちる藤色の雨は西の果てまで濡らし

潜在意識

小惑星が地球に近づいて来る、緑色が綺麗な予告編、を持つ、映画があって、ずっと観たいと思っている。引っ越しで内見した部屋の蛍光灯に、小さな虫が入っている。知らないうちに家に侵入する虫、というのは乱歩の小説よりおそろしい。きょう見た夢はUFOの夢…

水を得た魚

本日発売のコンビニコミックス「思い出食堂 NO.51」に応募した漫画が入選、しなかったのですが最終選考に残して頂けて、巻末に名前だけ掲載されました。 名前が活字でタイプされるのは嬉しいものです。 「きんののみもの」シリーズは実は色々あって、も一個…

いろいろたべたいからごはんはちょっとでいい

野と海と

気のせいかもしれないが今年は咲きかけの桜がずっと綺麗だ。 気のせいではあるが小雨の日は桜の塩漬けの匂いがする。

花の命は

カフェイン 尾形光琳 作「紅白梅図屏風」を見た。国語便覧や美術の教科書、広告などで写真を目にする機会は多かったが、はじめて接する実物に息を呑んだ。今年の初春ぶんの梅は鑑賞できた気がした。すっごく好きな作家さんや、演技が深く印象に残る俳優さん…

上着はハンガーに2

ドア開けて廊下に出るとちっちゃい黒い球体があった。急いでいたのと凝視して足が出てきたら嫌なので無視した。マンションの管理人さんは優しい方で、落とし物らしきピアスがエントランスに何日間か保存されていたけれど、黒いのがそのままになっていたら嫌…

春の可燃ごみの日

活版印刷所 二十歩くらい先で、水が放物線を描いてアスファルトの地面に降って来た。住宅の中庭からホースで撒かれたようだ。水を打ったにしては上から過ぎる。すぐ前を歩いていた男性が頭を仰け反らせたので真似すると、カラスが一羽とまっていた。撃退にひ…

長い午後

時には 母がダイニングセットを買ったらしい。じぶんはこの間、唯一の応接家具であった折りたたみ式ちゃぶ台を捨てた。座れるところといえば、ハイベッドに上がる為の梯子とビジネス用の回る椅子、それと収納器具を合わせてさし引いた小さなスペースしかない…

高校生クイズ

アメリカピンはすぐどっかに行く。50本ぐらいあったのが、なんだか減ってきているような気がそこはかとなくしたかと思えばもう最後の一本になっている。伸ばしかけの前髪が鬱陶しかったりすると殊更この一本は大切にするので、錆びているのに使っていて笑わ…

休園

世界史の授業は本当に眠かった。先生が口から眠気の胞子を吐き出しているんでは、と半ば本気で思うぐらい眠かった。前の子から順々に突っ伏していくのはパラパラマンガのようで面白かった。ローマ帝国が興亡を繰り返し欧米諸国の勢力があれこれ変わっていく…

しっとりしたプリンタ

買って間もないうちから使えなくなってしまったプリンタを試行錯誤の末ようやく機能させることができた。興奮さめやらぬまま夜間にスキャンやPCでの編集などしていたらうっすら冷えて来たので久々にエアコンを入れる。加湿器も点けたら、なんと今度は加湿器…