#ノンフィクション、エッセイ
蝉について最近よく言及している気がします。 外見が好きというわけではなく、どちらかというと気持ち悪いと感じてしまうし、 触りたくない。 生態や一生についてちょっと興味はあるものの、積極的に調べようという程ではありません。 いってみれば、クラス…
台風が去った影響もあってか、最近すこし暑さ和らいだようす。 「残暑」というのは名ばかりで、うだるような日が10月あたまくらいまで続く例年の気候を 予想しながらも、もしやこのまま涼しくなっちゃうんじゃないかベイビー? みたいな期待感も捨てきれない…
しのびよる破局。強烈な題名の本です。 きょう、買い物帰りに歩道橋を降りると、おじさんが倒れていました。 身なりは綺麗ではなく、全体に灰色っぽい。路上に投げ出された手元には月桂冠のワンカップ空き瓶が2つくらい並んであるので、酔っぱらって寝てい…
かねこみつはる、という著者のお名前は何度も耳にしたことがあったものの、 作品をよんだのは初めて。 中山可穂さんの「熱帯感傷紀行(アジア•センチメンタル•ロード)」の中で、 失恋した著者がアジア旅行にただひとつ持っていったというエッセイだそうです…
「もしぼく」 なんて略さずに、 ちゃんと最後まで口にしたいタイトルです。 むしろ、このロマンチックで酒好きにはたまらんフレーズを口にしたいがために、 「きのう、『もし、ぼくらの言葉がウイスキーであったなら』っていう本を読んだらね…」 っていう振…
猫がお膳の上に乗ったら、絶対に注意してしつけしなさい! と言っていた母も今ではすっかりこうです。 「猫が乗ったりするから、テーブルの上にはグラスとか何も置いたらあかんで。」 専用の爪とぎが五か所に設置されているにもかかわらず、 リビングの引き…
小さい頃、すこし変わった友達がいた。 名を、みーちゃんという。 年齢も性別もさだかではない。 というのも、幽霊だったから。 時々えらそうぶった口調になるのと、「みーちゃん」という呼び名により、私よりかすこし年上の、 おねえさんだったことがわか…
面白い、とのうわさをきいて間もなく古本屋で見つけ、早速買いました。 一冊百円。輪ゴムで全六巻が束ねられていたので早速全て購入。 おとな買い、とのひびきに酔いしれながら持ちかえり、どれどれ、と開いたが最後、 頁をめくる手は、それこそ特急のよう…
私17年間、人を信じたことなんて一度もなかったのよ。 紅色の花をもてあそぶ手のすぐそばにある唇から、いつそんなせりふが出てもおかしくない。 クロエと一緒に居ると、形はどうあれ多かれ少なかれ、それと似たような気分になった。 それぐらい、彼女の…
夏は始まりとともに終わってゆく感じがするのはどうしてだろうか。 特に好きだというわけでも、この季節に忘れられない思い出があるというわけでもないのに。 地元の比較的大きなお祭りで、 ビルと空の隙間から小さな小さな花火を見て、金魚すくいをしてか…
~ひょっとこ仮面の特徴~ 体は全身紺色タイツ。足は裸足。(最近では足袋を着用) ひょっとこのマスク。(お面ではない、被れるタイプ) 飲めば飲むほど強くなる。 場合に応じて体がお酒になる。 ある月の光のない濃い闇の夜、 ゴミ置き場で猫をいじめる悪者を…